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もともと内科学が内分泌学や呼吸器学などのように臓器・機能別に専門化されていったのに対し、外科学は手技に基づく観点から脳、頭頸部、胸部、腹部、というように身体の部位別に専門化されていった。
ちなみに脳神経外科学、整形外科学は戦前より外科学の一分野から独立し、それぞれ個々の学問として存在している。また眼科学、耳鼻咽喉科学、皮膚科学、産科・婦人科学、泌尿器科学は治療に外科的な手法が用いられるが、医療の専門性が高まったことにより完全に独立してそれぞれの分野ごとに発展している。
胸部を中心に扱ってきた分野。特に戦後人工心肺が開発されてから急激に発展を遂げていった。
心臓血管外科学(Cardiovascular Surgery)
心臓や血管などを中心に扱ってきた分野。欧米では一般に「胸部心臓外科学(Cardiothoracic Surgery」と「血管外科学(Vascular Surgery)」という2つの分野に分かれていることが多い。
呼吸器外科学(Chest Surgery)
主に気管・肺などの呼吸器(Respiratory)を中心として胸郭(Chest)全体を扱ってきた分野。
腹部全体を中心に扱ってきた分野。一般に日本では馴染みの薄い名称ではあるが、外科学の基礎とも言うべき領域でもあり、欧米等では「一般外科学(General Surgery)」「消化器外科学(Gastroenterological Surgery)」というとこれを指す場合が多い。
消化器外科学(Gastroenterological Surgery)
胃・腸などの消化管、および肝臓・胆嚢・膵臓などの外分泌臓器を対象とする分野。語源の通り旧来より胃腸管(Gastroenterological)を中心に扱ってきた分野から発展していった。現在でも胃腸管を専門に扱う分野と肝臓・胆道・膵臓を専門に扱う分野はそれぞれ独立していると言ってもいい。
肛門学(Proctology)
主に肛門疾患を対象とする分野。
小児や新生児期特有の疾患を対象とする分野。内科(小児科)に対しての外科(小児外科)となるので、他の外科分野と異なり頭頚部、胸部(呼吸器)、腹部の小児の全外科疾患を扱う。先天性心疾患等を含めた心臓疾患のみ心臓血管外科領域となる。
(古くから外科学において小児の疾患を扱ってきた分野として発展していったが、心臓の手術は戦後人工心肺が開発されてから可能となったため、先天性心疾患等を含めた心臓疾患の治療は心臓血管外科学の方で発展していった。)
甲状腺を中心に頚部を扱ってきた分野。
乳房を中心に扱ってきた分野。
食道を中心に扱ってきた分野。元々耳鼻咽喉科学に近い所から発展してきた分野。呼吸器外科や消化器外科に統合されている場合もある。最近は耳鼻咽喉科学から気管食道科と呼ばれる食道と気管を扱う診療科が誕生している。
16世紀頃の欧米では、主に医学は内科学が主流とされ、理容師が外科的処置を行っていた。その時期の名残として理容店の赤・青・白の看板(サインポール)はそれぞれ動脈・静脈・包帯を意味すると言われている。東洋医学では14世紀には内科と外科の分化が確認されるが、あくまで患部箇所の違いに基づくもので、本格的な分化は南蛮医学の伝来に触発されて以後のことになる。
現在でも欧米各国では「physician(内科医)」が臨床医の名称とされ、内科医と外科医が名称から区分されていることも少なくない。
19世紀以降麻酔法が確立され、また戦後人工心肺の開発などで急速に発展を遂げていった。
参考文献:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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